我が家のキャンプデビューは昨年。
息子4歳と娘2歳の夏でした。

 

息子の成長を機に、夫がキャンプしたいとつぶやくようになり、私はしばらく聞こえていない振りを続けていました。

 

 

ある日、彼は一揃え一括で買いました。
たぶん、私が生返事をしてしまったの、か?
その辺の経緯を思い出せません。一体いつ誰が許可したんだろう。

 

 

キャンプ用品一式が揃った日。

 

とうとう住所を持たない生活が始まるのか、と思いました。
だってさ!!
その大きさと金額ったら
さー!!!

 

圧倒されました私。

 

 

今さら返品という選択肢は無い。
ならば、使い切ろうと。
100回キャンプに行けば家計OK.

 

そして、昨年5回行ったので、あと95回。
今年は、6回行く予定なので、あと89回。
です。計算上は。。。

 

 

8回目のキャンプで、私は初めて息子と、、

 

今までに経験したことの無い、妙な空気が流れました。

 

たぶん私と彼は初めての喧嘩をしたんだと思います。

 

 

事件は、二泊三日のキャンプ最終日に起きました。

 

ディナーのメニューは串揚げ。

 

 

親になる前、夫と串揚げ屋に行くのがお決まりのデートでした。

 

この5年、1度も串揚げディナーに行けていません。あと数年は行けない見込み。
ならば、キャンプで叶えよう!と私は決めました。

 

私は自宅で揚げ物をしないので、これはなかなかのチャレンジです。

 

 

キャンプ場では久しぶりに息子と二人きりのお風呂を楽しみました。

 

夫と娘がお風呂から出てきたら、サプライズ串揚げが出来上がっている算段です。

 

 

日が沈む前に、意気揚々と串揚げに取り掛かったら、

 

息子「カブトムシのおもちゃで遊ぼう」
ママ「ごめん、ママはご飯を作るからね」
息子「カブトムシで闘おうよ」
ママ「夕ご飯の後に花火をして遊ぶからね」
息子「カブトムシで遊ぼう」
ママ「急いで作るからね」
息子「遊ぼう遊ぼう」

 

台詞を書き出すと、私と息子がズレていることが分かります。

 

彼の発言は一貫していて、私は彼の答えになっていない。

 

 

私の頭の中には「串揚げ」しかないので、彼の言葉が届いていません。

 

私は子どもに「ちょっと待っててね」の台詞を言わないと決めているので、あーだこーだ“言い訳”を並べ立て、彼に背中を向けたまま口先だけで生返事。

 

私の頭の中は「串揚げ」でいっぱい。

 

 

なんか静かになったなぁと振り返ったら、

 

息子さん、とうとう泣き出しました。
噛みきり虫に噛まれても泣かない彼なのに。

 

カンカンカンカーン
ゴングが鳴りました
調理STOP

 

アスパラに豚肉巻いたり、ササミ開いたり、れんこん串刺しにしている間に、彼の心は折れていました。

 

 

げ。やってしまった。。。

 

 

20分前に時よ戻れ

 

助産師mikan先生が仰っていた「短時間でもいいので、心をこめた密度の高い触れあい」をアノ時にやっていたら、

 

アノ時、スイミーさんの仰る通り「同じ土俵」に立たなかったら、

 

アノ数分をぞんざいにしたせいで

 

 

夫と娘がお風呂から戻って来て、私と息子の様子に何事かと驚いていました。

 

これこれこうゆう事情で、1本たりとも串揚げが揚がっておりません。

 

静まり返る我が家のテントに夕陽があたり、風もそよそよ、蝉もミンミン。

 

 

串揚げで、私は初めて息子と喧嘩をしました。

 

 

食後。

 

どうしてもモヤモヤが残っていた私は、思い切って息子に尋ねました。

 

息子は、引きずらない5歳児なので、もうその話は止めようと言うのですが、

 

私は大人気ない四十路なので、これで最後の質問にするから、とお願いしました。

 

 

ママ「あの時、どうしていたら喧嘩しなかったかなぁ」

 

息子「あのさぁ、先ず最初に引き分けにするでしょう、それから休憩。そして、元気になることをやる。元気になることをやってから最後に仲直りだよ」

 

 

 

今日の答え合わせ
引き分け→休憩する→元気になることをやる→仲直り

 

 

 

ありがとう息子

私はあなたが大好きだ

2020年8月14日ふみっ記

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