2020年9月23日

前向き抱っこの注意点

こんにちは。
助産師mikanです。
いつもブログをお読み頂きありがとうございます。

 

私は、
赤ちゃんを抱っこすることと
抱っこされた赤ちゃんを見ること
が大好きです。

 

抱っこされた赤ちゃんがいると
怪しいくらい凝視してしまうので、
一緒にいる友人や家族に
「見すぎ!」と注意されることも(笑)

 

そんな抱っこマニアの助産師mikanが
最近気になっていることがあります。

 

それは、

前向き抱っこ

 

最近、
急に増えてきたなーと感じます。

 

最近の抱っこ紐は
前向きができるものが多いからでしょうか?

 

いつかやってみたい
と思っているママもいるのでは?
と思います。

 

実際に、
私のクラスでも
「前向き抱っこってどうですか?」
と質問されることも増えてきました。

 

前向き抱っこは、
赤ちゃんが外の世界をたくさん見られる♪
ご機嫌に過ごしてくれる♪
まわりの人からも「可愛い」って言ってもらえる♪

なんだかすごく良さそうですよね?

 

 

でも!
ちょっと待ってくださーい!!

 

実は、
抱っこや発達の専門家の多くは
前向き抱っこを推奨していないんです。

 

理由はいくつかあるのですが、
今回は2つに絞ってお伝えいたします。

 

まずひとつめの理由:

赤ちゃんの姿勢が不自然

 

以前のブログでも書きましたが、
生まれてから歩き始めるまでの
赤ちゃんの背中は、丸いCカーブを描いています。

前向き抱っこだと、

赤ちゃん本来のCカーブが保てず、
姿勢の歪み、反り返りの原因になることがあるんです。

 

また、ママと向かい合う抱っこに比べて、
股関節が下がりやすく、

足がまっすぐブラブラな状態になるため、
股関節脱臼のリスクも指摘されているんですよ。

 

もう一度、

赤ちゃんが心地よい姿勢になっているか?

確認してくださいね。

 

次にふたつめの理由:

視覚への刺激が強すぎる

 

適度な刺激は脳の発達にとって不可欠ですが、
現代の社会では、視覚からの情報量が多すぎるため、
赤ちゃんにとっては刺激が強すぎることも…。

 

赤ちゃんは普段から
自分で「見たい」・「見たくない」を選択しています。

見たいものがあれば、どんなに見えにくい姿勢でも
身を乗り出して見ようとしますよね。

 

反対に、見たくないときは、
お母さんの体に顔をうずめて過ごしています。

 

そうやって、

自分で自分の感覚や欲求を満たしていくものなのですが、

前向き抱っこだと、
見たくないときも、見ざるを得ない状態になるため
必要以上の刺激が入りすぎてしまうのです。

 

機嫌よく過ごしているように見えても、
実は、脳がキャパオーバーでフリーズしているだけかも。。

 

もう一度

赤ちゃんが本当に楽しめているのか?

確認してくださいね。

 

前向き抱っこは

日常的に長時間というより

動物園や水族館など

必要に応じて

短時間楽しむもの。

 

長時間になると

赤ちゃんだけでなくママやパパの負担も大きくなります。

(重心の位置が遠くなるので重く感じやすいのです)

 

目的や用途に合わせて

いろいろな抱っこを選べるようになると

子育てがもっと楽でもっと楽しくなると思います。

 

これからも、

ママと赤ちゃんが

抱っこで幸せな時間を過ごせることを願っています❤

 

抱っこについてもっと詳しく知りたい方、

自分に合う抱っこ紐について相談したい方は

ぜひ、抱っこクラスの開催リクエストをお願いします(^^♪

お問い合わせメールに、「抱っこクラス開催希望」と書いて送ってください。

ご希望の方と日程を調整して開催いたします。)

 

 

【今日のまとめ】
長時間の前向き抱っこは心も体も負担が大きい。

投稿者:助産師mikan

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