これは485日後に引っ越しをする家族の実話である_

This story based on a true story.

 

4人家族構成員
マミィ(40代)

ダディ(50代)
アニィ(小学1年生の兄)
イモゥ(年中さんの妹)


 

エピソード4.
かっきーん

 


 

 

 

ダディは朝から落ち込んでいた。

 

彼の表情は硬く、AppleTV画面に釘付け。

 

Appを削除したり再インストールしたりを繰り返すダディ。

 

「こりゃ赤信号だ」とマミィは察した。

 

赤・青・黄色、マミィだけに分かるダディの信号機。

 

 

マミィは小声で兄妹を呼んだ。

 

「ダディは今とても困っている。困っていて優しくお話しができない。ダディから話しかけてくるまで、ダディに話しかけてはいけない」

 

と彼らにダディの取り扱いを説明した。

 

「ダディの困っていることは決してあなたたち兄妹のことではない。あなた方は実に良い子だ」

 

とも付け加えて。

 

 

 

ダディが口を開いた。

「実は・・・」

 

 

 

彼の話はこうだ。

 

アニィがゲームAppに課金してしまった。

その総額は実に・・・

 

 

駐車場使用料以上家賃未満※渋谷区調べ

 

 

ここに書けるわけがない金額。

どうか聞かないでいただきたい。

 

 

“パパとゲームと課金問題“

そう、それはもはや社会問題。

 

 

まさか我が家に起こるとは・・・

 

 

 

時を戻そう。

 

あれは確か土曜日だった。

 

アニィは

暇だった。

 

マミィは

PC作業をしていた。

 

ダディも

休日だけれど急ぎの仕事が入ってしまい、対応に追われていた。

 

イモゥは

ダディの部屋にいた。ダディの横にちょこんと座ってタブレットでアニメ鑑賞。

 

 

アニィはAppleTVを付けた。

一人で恐竜ゲームを始めた。

 

ということが数時間後に判明する。

 

 

この時、あまりにも兄妹が静かだったので、夫妻は安心しきっていた。

 

 

アニィがどれほど恐竜ゲームを楽しんだのか

 

それをダディに教えてくれたのは、Appleからの16通の請求書メールだった。

 

延べにして二日。

 

二日間に渡り請求書メールを受信したダディ。

 

その心中たるや・・・想像を絶する。

 

 

 

7歳児のアニィは小学1年生。

ゲームAppの課金など知るよしもない。

 

 

 

夫妻はアニィに「課金」という言葉を教えた。

 

 

 

アニィの好きな色んな種類の恐竜が登場するゲームを、課金しない無料設定の範囲で見せてあげよう。

 

ダディは息子を愛しているから、恐竜ゲームをほんのひととき男子同士で楽しんだだけだった。

 

 

その時ダウンロードしたゲームApp

課金できない設定にしていたはずのApp

 

パスワードが漏れた?

ペアレンタルコントロールが外れた?

 

 

ダディはAppleに問い合わせ、ゲーム会社に問い合わせ、メールでも問い合わせ。

 

最後は消費者センターに泣きついた。

 

 

 

パパが与えてしまったゲームAppに子供が課金した場合の対処法

 

教えられます。

 

 

 

さあ果たして、未承諾課金は返金されるのか。

 

今回の話はやっと誰かの役に立ちそうじゃないか。  

 

実録485日の4日目は

ダディの男泣きと、お口あんぐりマミィのコントラストで  

 

 

 

 

 

 

 

 

2021年12月1日ふみっ記

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