子育てと雨って相性が悪いと思いませんか。
お洗濯物を外に干せナイ
幼児はうまく傘をさせナイ
長靴って履く回数の割にサイズ替え頻繁でコスパが良くナイ
レインカバーをしたベビーカーを押しながら傘をさすのが簡単じゃナイ
雨の抱っこ紐移動も決して楽じゃナイ
「ナイ」の部分をラップ調に歌ってウサを晴らしてください
「Na・I・Yo」♪
「ナイ」の連続が気分を滅入らせる
雨の日は詩でも詠むか恋するか
てな気持ちになります
そんな雨との相性が悪かった私の子育て
うちの子は、小学2年生と年長さんになりました。
ある雨の日のこと_
娘のランドセルを買いに出かけました。
天気予報は雨
実際はそれ以上の雨
土砂降りでした。
「雨の子連れはタクシーに乗ってよし」
やんちゃ3人をほぼワンオペで育てている友人の格言です。
いくら金欠だろうとも、師(友人)の教えを守ります。
お金で買えるのなら安全を選択しましょう、つまり彼女はそう私に教えてくれたのです。
彼女は子連れの休日、お財布一つで出かけます。
なぜなら、両手を空けて目も開けて、全身を3人の安全のために使うから。
急なお着替えや空腹はどうするの、と聞いたら、
コンビニ無敵、と回答してくれました。
私の尊敬するたくましい母ちゃん様です。
そして、娘のランドセルの日も_
私は躊躇なく手を上げ、タクシーを止めました。
「雨ってどんな音がする?
雨って下からは降る?
雨って全部で何粒ある?」
とか何とか適当に会話をしていたら、お行儀良く目的地に着きます。
うちの7歳と5歳は、それぞれお気に入りの傘をさし、長靴をはき、交通ルールを守り、道路を歩くことができるようになりました。
大きくなったなぁ
彼らが赤ちゃんだった頃は、雨の日のお出かけがどんなに大変だったことか。
また別の土砂降り日。
今度は小学2年生の息子とデートをしました。
ゴールは、上野の国立科学博物館。
渋谷駅から上野駅までは、30分弱。
銀座線一本で行けます。
しかし我が家からは、銀座線のホームがちょいと遠いので。
渋谷駅から表参道駅の駅一つを半蔵門線に乗り、
降りたホームに着いた銀座線に乗り換えて、
上野に行きます。
目的地は博物館でも、私には久しぶりの上野です。
アメ横にも行きたい!
渋谷で閉店してしまったアウトドアショップに行きたい!
ランチは美味しい店に行きたい!
カフェにも行きたい!
小さな目標設定もしつつ、
土砂降りの中、博物館まで歩きました。
国立科学博物館は現在、
特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」を6/19まで開催中。
常設展はティラノサウルスの骨を観たら、息子は満足です。
彼は建物1ヶ所につき1時間しか居られない感じの子です。
館内を走ってしまうこともあるので、ノートと鉛筆を持たせます。
「観察しよう」の一言で起動し、ノートに描き出す、集中モード機能を搭載しています。
※息子は人間です。
この日も、宝石の絵を次々に描いていました。
天才児、自慢の息子です!ハッハッハー
んが、この日は土砂降り。
スニーカーにしたのが誤算でした。
集中モード解除…
濡れてしまった靴下を会場で脱ぎ散らかし、
びしょびしょの靴が嫌だと踵を踏みつけ、
息子はグズり始めました…
「なぜ2足目を持って来なかった」と詰め寄られ
「手荷物の少ない、余裕のあるママに見られたかった」とも言えず。
「はいはい、ママの失敗でございます」と、とりあえず、なだめました。
宝石展は、原石を発掘するところから始まり、あらゆるダイアモンドカットの歴史、一つの石が宝飾品へと価値を高めるまでが芸術的に展示されているのですが。
全体の展示半分以下、ほぼ原石のみ観察して終了となりました。
母ちゃんは、どっちかっつーと後半を鑑賞したかったダヨ。
特別展を出てもなお土砂降り
ランチを食べるか
or
靴を買い替えるか
空腹と不快感のどちらを先に解決するか順位をつけさせました。
ビービー不満ばかり並べ立てる息子
彼の頭の中のグチャグチャを
優先順位で整理整頓しなければなりません
問題は1個づつ解くべし
彼はランチを優先しました。
博物館から上野駅まで戻り
美味しい店を選んで
大人のメニューを楽しむ
のをあきらめて、
博物館のカフェにしました。
ところが、このカフェがなかなか良かった。
恐竜の足ハンバーグ、というメニューがありました。
名前とビジュアルにテンション爆上がりの息子v
恐竜が好き
ハンバーグが好き
恐竜の足ハンバーグは、もっと好き。
1つ問題が解決しました、
次は靴を調達しにアメ横です。
思ったんとちゃうアメ横でのお買い物。
私が本当に欲しかった物は、鮭、旬の果物、プルーン、海苔、ピスタチオ、スルメ、でしたが。
アメ横で買うべきは、息子の靴1足。
子供の靴を売っている店を知っていた私、偉い!!
2つ目の問題が解決し、
再び博物館へ戻ります。
雨が上がりました_
新しい靴を鳴らす息子
アメ横をミュージカル映画『雨に唄えば』のように歩く息子
Oh!ジーン・ケリー
あぁ彼はきっと、この靴で今日を記憶する。
素敵な思い出ができたなぁ、と思いました。
傘を閉じながら、
「今度から雨の日はどうすればいいかなぁ」と彼に聞きました。
長靴を履こう。
予備の靴は荷物になるから、今日はママの失敗でも何でもないよ、と言いました。
私が行きたかった所には行けず
欲しかった物は買えなかったけれど
【雨の日のおでかけ】
という授業でも受けたような気持ちになって
私も息子も生徒で先生で
何かもうそれで幸せになりました。
メダカの学校を歌いました
私は2番の歌詞が好きです。
めだかの学校の めだかたち
だれが生徒か 先生か
だれが生徒か 先生か
みんなで げんきに あそんでる
※3番も面白いヨ(つーいつい)
博物館の常設展を、息子の興味順で周りました。
3階>ティラノサウルスの骨
1階>コロナ禍で触れない物が多かった
息子は修学旅行生に、波の計測器の使い方をガイド。
B1階>お土産で散財
今日ただの一度も何処にも展示の無かった、マンモスの人形を購入。
つっこみどころ満載の小学生男子
その生態系こそ最も興味深かったです
そんなわけで長くなりました。
娘のランドセルと
息子の博物館のおかげで、
雨が好きになった、という今日のお話でした。
うまく行かないこともある
それがどうした
いつかは晴れるさ
2022年5月31日ふみっ記