写真は、2016年(平成28年)4月29日の新聞記事です。
冒頭文、
「子育てと家族の介護に同時に直面する「ダブルケア」をする人が、全国で少なくとも25万3千人いることがわかった。」
当時の私には、1歳7ヶ月の息子がいました。
この見出しを見つけた時、私は息が止まり、バクバクのまま記事を目で追うと、
「親の介護に時間をとられて子どもと思うように関われないとの葛藤から、うつ状態になる人もいる」
とありました。
「あ〜私はこれだったんだぁ!!」
私はこの時、初めて『ダブルケア』という言葉を知りました。
今現在、私はこの状態にはありません、
しかし、初産の臨月から1歳1ヶ月まで「ダブルケア」をしていました。
私がダブルケアになったきっかけは、
父の急逝と、脳の難病を患った母の認知症の進行と、私の初産が重なったことです。
死と生がこんがらがった大変な1年3ヶ月でした。
あれから5年も経ちますが、当時を回想するのはまだ怖いです。
思い出すだけで辛いから
辛い場面しか思い出せないから
ダブルケアは私の人生の一部になりました。
おかげさまで人生が濃くなった気がしています。
母の介護付き有料老人ホームへの入所が決まった頃、
私はやっと息子の託児を考え始めました。
最初にググったワードは「渋谷区 託児」。
見事にヒットしたのがスイミーのホッとひととき保育でした!
外見も内面もボロッボロの私は
このチャンスを逃してなるものか、と這ってでも通っていました。まさに必死。
当時(2015年10月)スタートしたばかりの託児サロンは1時間30分でした。(短っっっ!)
託児初日、案の定、息子の泣き声に動揺して立ち去れない新米ママの私。
「お子さんは大丈夫ですから、さぁ早く、ご自分の時間ですよ」
と私を追い立ててくれた託児スタッフの先輩ママが、とっても美人だったのを覚えています。
息子が私の体から離れ(『母子分離』という言葉もこの時、初めて知りました)
ふわりふわりと歩いてすぐの所にあるカフェに、ふら〜っと入りました。
ベビーカーも抱っこ紐もオムツも持たず、手ぶらなのが変な感じ。
授乳中だったからカフェインレスで、自宅では飲めない熱々の豆乳ラテを注文しました。
むちゃくちゃ美味しかった。
この日から私はどんどん元気になってゆくのでした。
ありがとうスイミー
また書きます!
2020年3月14日ふみっ記