2020年7月18日
【まるっとシリーズ②】赤ちゃんの頭の形が気になりますPart.2
こんにちは。
助産師mikanです。
いつもブログをお読みいただきありがとうございます。
前回のブログで、
★絶壁頭や向き癖は、同じ姿勢で長時間寝て過ごすことが原因
★布団に仰向けで寝ることは、
頭の変形や向き癖の問題だけでなく、
赤ちゃんにとって不自然な姿勢
★寝かせ方のヒントは、子宮の中のいたときの姿勢にある
と説明しました。
(Part.1をお読みになっていない方はこちらから)
今回は、具体的な寝かせ方についてです。
子宮の中にいたとき、
赤ちゃんはどんな姿勢でいたと思いますか?
元気な子宮の場合、
赤ちゃんは、小さくまるまった姿勢をとっています。
背骨はまるく、首からお尻までがCのようなカーブを描いています。
生まれた後もしばらく背骨のCカーブは続き、
歩き始めるころから少しずつ大人の背骨の形に向けて変化していくんですよ。
だから、
歩き始めるまでの赤ちゃんは、
首からお尻までがCカーブを描けるまんまる姿勢が自然!
寝かせるときも、
抱っこのときも、
授乳のときも、
どんな時でも、
この姿勢を保つことが赤ちゃんの体にとってはとても大切。
まんまる姿勢で育てると、
頭はまるくなり、
向き癖もできずに、
体の中心軸が育ち、
体の凝りや突っ張り、反り返りもない
自由に楽に、そして、器用に動ける体が作られます。
逆に、
布団に仰向けで寝かせると、
赤ちゃん本来の自然なまんまる姿勢が保てなくなり、
体が不自然に伸びて、
体が凝ったり、
突っ張ったり、
反り返ったりします。
この不自然な姿勢が続くと、
抱っこしにくい、授乳しにくい、よく泣く、
などの困りごとが起きることもあります。
赤ちゃんの元気な体づくりのためには、
赤ちゃんの正しい姿勢を理解して
お世話してあげることが大切なんです。
まんまる姿勢を意識したお世話をすると
赤ちゃんの体が変わり、
ママの育児も楽になります。
抱っこや授乳、おむつ交換などのお世話のときにも
ぜひ意識してみてくださいね。
今回は、
まんまる姿勢を保てる寝かせ方について
具体的な方法を説明していきますね。
まんまる姿勢で寝かせるには、
真ん中が凹んでいる寝床を使うのが一番便利です。
寝かせるだけで、まんまる姿勢が保ちやすくなります。
ですが、
あまり一般的ではないのでお持ちでない方も多いかと思います。
この寝床は、授乳クッションを使って作ることも可能です。
なので、
今回は、その作り方を紹介します。
作り方といっても、いたって簡単。
こんな感じで、
授乳クッションと普通のクッション(またはバスタオル)を置いて
上にバスタオルやおくるみをかけるだけ。
とっても簡単にできるのですが、
動きの激しいお子さんの場合、
すぐに崩れてしまうという難点もあります。
(その場合、崩れないように工夫したり、
別のアイテムを使うこともできますので、
直接ご相談いただけると嬉しいです。)
このような寝床が理想的ではありますが、
どうしても、
平らなところで寝かせなきゃいけないときも
あると思います。
そんなときは、
体ごと横向きに寝かせてください。
顔だけではなく、おへそも同じ方向にするのがポイントです。
鼻とおへそのラインをまっすぐにすることで
まっすぐな体軸が作られます。
お膝を少し曲げると、横向きのまんまる姿勢ができます。
背中にロール状のバスタオルなどをそわせると安心ですね。
おくるみなどでくるんであげると
よりまるい姿勢を保つことができます。
ただし、授乳やおむつ交換などお世話のたびに、
体の左右の向きは変えてあげてくださいね。
毎回同じ向きにしていると、向き癖、頭の変形の原因になりますよ~。
以上、
赤ちゃん本来の自然なまんまる姿勢が保つ寝かせ方でした。
ポイントは、
★真ん中が凹んでいる寝床を使う
★平らなところでは体ごと横向き
です。
ぜひ実践してみてくださいね。
実際にやってみると
これで本当に合っているのかな?
これっていつまでやるの?
なかなかうまくいかない!
…など
いろいろ疑問が出てくると思います。
そんなときは
ぜひ、直接ご相談いただけると嬉しいです(^^♪
赤ちゃんの様子を見ながらの方が
私も具体的な改善策をアドバイスできます。
お気軽にご相談ください。
次回は、
〇腹ばいの時間を増やす
についてお伝えいたします。
それでは、
今日も素敵な一日をお過ごしください♪
投稿者:助産師mikan