さて今回の家出、家族の誰一人も気づいていない。
私がプチっとイジケて、プチっと30分だけ、近所のスタ●に逃げた、ただそれだけのこと。
飲んだの何だったっけなぁ
ソイラテかな、たぶん。
とりあえずイソフラボンを摂取した、ように思う。
何かね、その日は子供の習い事の日で、
送迎に燃え尽きた。もぅへとへとだった。
夕飯を作るエネルギーはカラカラ空っぽ。。。
6才息子と4才娘の送迎は、こんなだった。
仲良し手つなぎ→
スキップで笑顔→
歌と踊りの共演→
行きすぎて競争→
勝負で喧嘩勃発→
妹が負けて泣く→
兄しぶしぶ謝罪→
表面上の仲直り→
これをループ再生。
車も時々通る細い路地で、これを繰り返され、二人を紐で縛りたくなった。
今度何か習い事を始めるなら、送迎のしやすさを最優先にしよう、と後悔した。
そして、帰り道。
娘がトイレをもよおした。
習い事の場所で、トイレを終わらせてから帰らなかった私のバカバカおバカ〜。
目の前に渋谷PARCO。
いつか入ってみたかったrenewal-PARCO。
トイレすらオシャレに違いない。
平日の地下1階レストランフロアは、
コロナの影響なのかガラガラだった。
占いのコーナーを過ぎると、キレイな普通のトイレがあった。
そして、時はハッピーアワー。
ハッピーアワーの手書き看板が私を呼び込む。
「毎日の子育てお疲れ様。半額ビールで自分を癒やして」
えいや〜〜〜
たまにはママが入りたいレストランで、食べたい物を、温かい物を食べさせて〜と欲求が爆発した。
私が入りたい店=子連れに向いていないレストラン。
私が食べたい物=家族の好物じゃないメニュー。
えいや〜っと夫を呼び出して合流した。
私が入りたい店に入って、食べたい物を注文した。
しかし案の定。
息子は熱いだ辛いだ不平不満。
娘はガラスのコップを破損。
トドメに、夫のデニムにぶどうジュースがこぼれた。
オシャレPARCOは一瞬で、そんじょそこらのファミレスと化した。
帰り道の三人はとっても不機嫌さん。
私はとっても孤独だった。
某「ママが選んだ店は僕の好きな物がなかった」
某「子供用のコップが無いから割れちゃった」
某「ぶどうジュースの染みが臭いし冷たいし」
とは誰も言っていない。
そんなことは一言も言っていないのに、不機嫌な三人の心の声を翻訳してしまう。
嫌な気持ちになった。
だから、スタバに逃げた。
近頃、癖になっているプチ家出。
「ブスっとしたら30分」
キレない私になりたい。
前向きなプチ家出。
健やかな家出のススメ。
渋谷の夜は、とても特別な気分になれて、ママの楽しいシンデレラタイムになった。
たまにはこうしてプチ家出してもいいよね。
2020年10月26日ふみっ記