第09話『卒園ムービーの編集スタート』
特製ロイヤルミルクティーをいれて、
ブルーライトカットメガネをかけて、
卒園ムービーの編集をスタートする。
映像は4部構成で、
シーン1、3分30秒
赤ちゃん写真
シーン2、3分
思い出アルバム
シーン3、15秒
シーン4、15秒
メッセージ
合計7分の見込み。
17名の園児の写真や動画の加工作業を17回繰り返す。
体から手からコツコツコツコツと音がする。
17名のみんなは、3歳からのクラスメイト。
ここまでよく成長したなぁ〜
あと1ヶ月で小学生になる17人は、一人一人個性が輝いている。
赤ちゃんだった息子も“人”になった。
お友達と遊ぶようになったことが母は一番嬉しいよ。
友は助けてくれる。
一人でも味方がいれば生きていける。
コロナ禍で会えない友人たち、故郷の同級生たちを思い出す。彼女たちなしに私の人生はない。どれほど叱咤激励されたことか、救われたことなど数え切れない。悩み、喜び、経験、挫折、腐った時、私の横にいたのは親ではなく友人だった。
卒園ムービーは園への感謝はもちろん、彼らの成長記録を残したくて作っている。
近隣から遠方まで10カ所以上の公園遊び、夏祭り&生活発表会&運動会。
コロナ禍になり、普通の園生活がまったく普通ではなく特別であることに気づかされた。
今は無事に30分間の卒園式が開催されることを祈っている。
17名全員が健康で3月某日の卒園式に出席できれば、母は満足よ。
編集作業の休憩に、NHKを見ていたら、
災害時の避難にかかる時間について研究した高校生が、日本学生科学賞文部科学大臣賞個人を受賞していた。
日本代表として世界で研究成果を発表するそうだ。
コロナ禍だとうと
子は育つんだなぁ
高校生の彼は、自身の研究によって災害で亡くなる人をゼロにしたいという夢を語っていた。
うちの子の夢は
何かなぁ
2021年3月1日ふみっ記