息子みたびの恋。
どーしたもんか、息子6歳、小学一年生。
恋が多い。人生の二年に一度、恋に落ちている計算になる。
あ!違う。
初恋は4歳だから、それから毎年恋しとる。
何てこったい…
彼は分かりやすい。
好きな子の名前を発音する時、鼻の下が2mm伸びる。
ほぅ!鼻の下が伸びるってこのことを言うのか。
昔、落語家の桂三度がナベアツだった頃、「3の倍数と3のつく数字だけアホになる」 というネタがあった。
あんな風に、好きな子の名前の時だけ、息子はアホになる。
そして彼の基準。
自分の属する集団の中で最も可愛いと思った子を、好きになる。
息子が人を外見で区別しているのを見て、思い出した。
差別は無くならない、と樹木希林が言っていた。
そう、まさに。人間とはそもそも、自分と他者を比較し区別するものなのだ。
にしても、差別はいかん。くだらん。
差別が区別になって、ただのカラフルな世界になれば良いのに。
3歳くらいからか、息子を意識的に観察している。これはどんな人物なのか。
十数年もすれば私の元を去る家族、と線引きして見てみるとなかなか面白い。
その子の特性を伸ばしましょう、と、そんじょそこらの育児本によく書いてある。
恋多き、この特性を伸ばしたら、どんな大人になるのやら。
港々に女あり、職業は水夫かな。
女性を区別し選別するのだから、アイドルのプロデューサーとか。アイドルって未来にもある職業だろうか。
と、とにかく私の想像力では、彼の未来に追いつけない。
とりあえず面白いので、これからも彼の恋を数えてみようと思う。
2016年の映画『20センチュリー・ウーマン』
アネット・ベニング役の母親が、息子に向かって言うセリフ。
Having your heart broken is a tremendous way to learn about the world.
字幕は「恋の痛みを知ることは世界を学ぶ有効な手段よ。」
この翻訳はどなた様なのか、ググっても出てこん。何て天才日本語字幕!敬服する。
恋も一つの発達なのか。
代々木界隈ロケのドラマ『大豆田とわ子…』
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終劇
2021年6月17日ふみっ記