2020年4月17日

助産師mikanによる「赤ちゃんのための感染予防⑤」

感染を心配するママへ

 

大人ならマスクをしたり、手を洗ったり、消毒したり、いろいろな感染予防ができるけど、

赤ちゃんの感染予防はどうしたらいい?

と不安に感じていませんか?

 

そんなママたちに向けて、

今回は、ねんねクラス、はいはいクラスでもお伝えしている

mikan流「赤ちゃんのための感染予防」をシリーズでお伝えしています。

 

私の考える感染予防はこちら

①ママの笑顔

②お口を閉じて鼻呼吸

③ベビーマッサージ

④ふれあい遊び

⑤母乳

 

前回のブログで「④ふれあい遊び」についてお伝えしました。

今回は、「⑤母乳」についてお話しします。

 

母乳育児は、母子ともにさまざまなメリットがありますが、

今回は、その中でも免疫力を高める効果についてお話しします。

 

私たちは毎日、たくさんの細菌やウィルスに囲まれながら生活しています。

しかし、大人は成熟した免疫システムのおかげで、病気にならずに済んだり、病気になったとしても、スムーズに回復できたりしています。

一方で、赤ちゃんの免疫システムは未熟で2~6年くらいかけて成熟していくと言われています。

その間、母乳が赤ちゃんの免疫システムを補っていると考えられています。

 

母乳には、たくさんの免疫物質が含まれています。

特に初乳(産後3日目までの母乳)に多く含まれますが、成乳(産後2週以降の母乳)でも十分な免疫効果が認められています。

 

それは、

お母さんが体の中で細菌やウィルスに対抗する免疫物質を作ると、

母乳を通して赤ちゃんに届けられるから。

 

お母さんと赤ちゃんは同じ細菌やウィルスに囲まれていることが多いので、赤ちゃんがまさにいま感染しつつあっても、母乳をのむことで、それに対抗できる免疫物質がどんどん赤ちゃんに届きます。

 

もし赤ちゃんだけが何かに感染した場合は、

授乳のたびに、赤ちゃんは唾液を通して細菌やウィルスの情報をお母さんに伝えます。

すると、お母さんが素早く抗体を作り、作った抗体が母乳を通して赤ちゃんに届きます。

 

すごい仕組みですよね~!!

 

ほかにも、母乳で育った子は

中耳炎や髄膜炎、尿路感染症などの急性感染症になりにくく、なった場合も軽く済むと言われています。

 

感染症が心配な今だからこそ、

授乳中のお母さん、たくさんお子さんを抱きしめて、

たくさん授乳してあげてくださいね。

 

なかには、感染の不安や自粛生活のストレスを強く感じていて、

母乳の出が悪くなっている方もいるかもしれません。

過度な不安やストレスがあると、防衛反応として一時的に母乳が出にくくなることがあるのですが、リラックスできる環境で頻回に授乳していればまたもとに戻っていきます。

ぜひ、安心して授乳を続けてくださいね。

 

ほかにも何か授乳で困っていることがあれば、

お気軽にこちらまでご相談ください。

 

母乳育児をスムーズに続けるコツは、

正しい知識をもつことと、

困ったときに頼れる助産師が身近にいることだと思います。

まずは、正しい知識を学んでみませんか?

こちらでお待ちしています。

さて、

助産師mikanによる「赤ちゃんのための感染予防」も今回で最後となりました。

これまでお読みいただきありがとうございました。

これからも、皆さんの育児をサポートできるようなブログを書いていこうと思います。

今後もよろしくお付き合いください。

 

そして、

毎日育児に奮闘されているお母さま。

本当にお疲れさまです。

 

何か困っていることがあれば、いつでも力になります。

一人で悩まずに、どうぞご相談ください。

一緒に考えていきましょう(^^)

 

 

 

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投稿者:助産師mikan

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