2020年4月2日
助産師mikanによる「赤ちゃんのための感染予防②」
感染を心配するママへ
大人ならマスクをしたり、手を洗ったり、消毒したり、いろいろな感染予防ができるけど、
赤ちゃんの感染予防はどうしたらいい?
と不安に感じていませんか?
そんなママたちに向けて、
mika流「赤ちゃんのための感染予防」をシリーズでお伝えしています。
私の考える感染予防はこちら
①ママの笑顔
②お口を閉じて鼻呼吸
③ベビーマッサージ
④ふれあい遊び
⑤母乳
前回のブログで「①ママの笑顔」についてお伝えしました。
今回は、「②お口を閉じて鼻呼吸」についてお話しします。
人は本来、鼻で呼吸する動物です。
口呼吸は、脳が酸欠になるのを防ぐための最後の手段。
運動中などたくさんの酸素が必要になったときに発動します。
なので、口呼吸がメインではいけません。
口呼吸がメインになると、
歯並びや噛みあわせが悪くなったり、
姿勢が悪くなったり、
口の中が乾燥して、虫歯や歯周病、口臭の原因になったりします。
さらに、酸素の吸収率も良くないので、カラダは常にやや酸欠状態。
その結果、勉強や運動のパフォーマンスが上がらない、おねしょがなくならない
・・・などなど、口呼吸のデメリットはいろいろあります。
(詳しくは離乳食講座やねんねクラスやはいはいクラスに聞きにきてください。)
今回は、そのなかでも
口呼吸による感染リスクについてです。
鼻呼吸の場合、
鼻がフィルターの役割をしているので、
雑菌やウィルスが入ろうとすると、くしゃみや鼻水が出て、外に追い出そうとします。
しかし、
口呼吸の場合、
ダイレクトに空気中の雑菌やウィルスが、のどや気管、肺に入ってしまいます。
お口もぽかんと開いているので、雑菌やウィルスにオープンな状態です。
そのため、口呼吸は感染リスクが高いのです。
しかし、最近、残念なことに、
口呼吸がメインになっているお子さんが増えています。
なぜでしょうか?
私は
姿勢とお口まわりの筋肉に原因があると考えています。
まず、姿勢について。
最近、反り返りが強いお子さんが目立つようになってきました。
頭が反り返った姿勢では、お口は開きやすくなります。
顎を高く上げると、お口を閉じているのって結構難しいです。
逆に、顎を引いたまるい姿勢だと、お口は閉じやすくなりますよね。
実は、歩けるようになるまでの赤ちゃんは、背中がCカーブになるまるまる姿勢が正常!
まるまる姿勢でねんねしたり、まるまる抱っこしたりすることで、
正常な発達も促せますし、自然にお口を閉じた鼻呼吸ができるようになります。
(まるまる抱っこを体験したい方はこちら。)
次に、お口まわりの筋肉について
お口まわりの筋肉が弱いことで、お口がうまく閉じられないケースもあります。
授乳姿勢やおっぱいのくわえさせ方、離乳食の食べさせ方は、
お口まわりの筋肉を作る上でとても重要です。
赤ちゃんは力強くお口を動かせているでしょうか?クセや左右差はありませんか?
お口まわりの筋肉が気になる場合は、
授乳姿勢やくわえさせ方、離乳食の食べさせ方を見直したり、
ママがマッサージやふれあい遊びでお口まわりをほぐしてあげたり、
カミカミできる歯固めやおやつを使ったりして、お口まわりの刺激をするのもおススメです。(詳しくは、離乳食講座でお話ししています。)
皆さんのお子さんはいかがでしょうか?
お口をぽかんと開けたまま遊んでいたり、寝ていたりしていませんか?
気になる方は、
まるい姿勢と、お口まわりを意識してみてくださいね。
さあ、みんなで一緒に、コロナに負けない強いカラダをつくりましょう!!
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投稿者:助産師mikan